2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
Hubert Leroy-Jay, Guy de Maupassant, mon cousin, Luneray, Éditions Bertout “La Mémoire Normande”, 1993. 著者は、ギ・ド・モーパッサンの母ロールの妹ヴィルジニー(1830-1906)の曾孫さん。うーむ。 この人のおばあさん(=ヴィルジニーの娘)旧姓カト…
散髪。 日本の古本屋さんサイトで間違ってMaupassantと入れたら 意外な本がひっかかって驚いた、というお話。
ウーク・チャング、『キムチ』、岩津航 訳、青土社、2007年 めちゃ面白いからお勧めです!!! と、あからさまな宣伝を今になってぶってもしかたあるまいが、 読んで仰天、私の出身研究室が思いっきりそのまんま舞台なの! 「小林教授」にモデルがあるとすれ…
にわか勉強のつづき。 佐々木涼子、『バレエの歴史 フランス・バレエ史―宮廷バレエから20世紀まで』、学習研究社、2008年 労作であり、とりわけ前半は面白く読めるけど、19世紀後半以降は オペラ座のメートル・ド・バレエと主な踊り手の羅列的記述になってし…
勢いで買ってしまった本第一弾が届く。 Guy de Maupassant, Sur l'eau, "OEuvres complètes illustrées", illustrations de Lanos, gravure sur bois de G. Lemoine, Ollendorff, 1904. 昔の人が翻訳に使ったのはオランドルフかアルバン・ミシェルかコナール…
月一マラルメ、のあと西中島南方。 "Billet", The Whirlwind, 15 novembre 1890 の乱暴な拙訳 短信 帽子の黒い飛翔に従う 通りを占領するように、些細なこと についての突風ではなく。 かわりに現れ出るのは一人の踊り子 泡となって散る、モスリン あるいは…
French Cancan, 1954 ジャン・ルノワールが戦後フランスに帰ってきて、 「フランス的」な映画を作ろうと思ったときに、選ばれたのはフレンチ・カンカンであった、と。 1889年のムーラン・ルージュ開店を題材にしたこの映画がなんぼほど 実話をもとにしている…
にわか勉強の続き
いまごろもなにも、Zone Cは今が春休みであったか。 うーむ。そいつはうらやましい。 鈴木晶、『バレエへの招待』、ちくまプリマーブックス、2002年 でにわかバレエのお勉強。 一言でいうと19世紀末のフランスのバレエ界はぱっとしなかった。ところがその中…
へこむこと一件。 まあ、人間関係大事に扱わなかった私にも問題は多いのであり、 反省材料としたい。 それだけ。なんのこっちゃ、ですな。西永良成、『変貌するフランス 個人・社会・国家』、NHKブックス、2002年(2刷) フランス文学愛好家にとって屈指のフ…
Sur l'eau, 1888 行きがかり上、数日かけて『水の上』を読みなおす。 翻訳は、 モーパッサン、『水の上』、吉江喬松、桜井成夫 訳、岩波文庫、1997年(6刷) が、今は品切れ中かと思うので、復刊か重版か再販か分かりませんが、出してくれへんかいなあ、と思…
急遽の仕事に、もしかして使えるかも? というのを口実に、勢いで本を注文してしまうが、 「27日までヴァカンスにおるから、帰ったら送るわさ」というメールが届く。 おいおい、今頃ヴァカンスかいな。困ったもんだぜ。 というわけで、私の中で「フランス人…
はじめの一週間が終わり、これからすべてが始まる。 ところでモーパッサンにとってのノルマンディーの海は、あるいは「母」のような ものでもあったろうか、というような考えはまあ格別目新しいものではないだろうが、 クロノロジーをあらためて見ていると、…
ところで「モーパッサンと海」を巡るお仕事をありがたくも頂き、 にわか勉強。 モーパッサンとヨット。 まずはセールボート「ルイゼット」1884年頃購入? 1886年、「ベラミ」1号は 1881年に作家ポール・ソニエールが建造させた「フランベルジュ」号が 後に「…
四月からもう汗汗。楽しく、楽しく!
びわ湖あたりはまだ桜散らず。春うららか。 えらく賑やかな午前とえらく静かな午後のギャップにとまどった。
桜ノ宮へ。 今年は咲き始めたところで急に気温があがったためか、 花が全部落ちる前にどんどん葉が出て、なんか変わった感じ。 とまれ夜桜を堪能。歩いて梅田。ラーメン。
のっけからFさんに「覗いてるよ」と言われて照れる。
いよいよ私も新学期に突入。 今年はしかし二足のわらじをきちんと履きこなすことを目標にしつつ、 (まあ実際には履いたこともないのであるが草鞋とやらは。) しかしまあどちらも手を抜いたりするわけではなく。 さあ、がんばろう。 とか言いつつも、春眠猫…
モーパッサン、『口髭・宝石』、木村庄三郎 訳、岩波文庫、2009年(9刷) 初版は1954年。 なんでも「リクエスト復刊」だそうなので、リクエストされた方がおられたのでしょう。 オールド・ファンていうのでしょうか。めでたいことでごじゃった。 なのでここ…
えい、もう終わってくれい。 ところで、ここしばらくHPのお客様が微妙に多かった気がするのは、 もしかして君のおかげなのか。
バルザック、『ゴプセック 毬打つ猫の店』、芳川泰久 訳、岩波文庫、2009年 「ゴプセック」はいかにもいかにもバルザックであるが、「手形」の話がもひとつ ややこしくて、その点で、「毬打つ猫の店」のほうがとっつきやすくて明快で面白い のではないか、と…
フランソワーズ・サガン、『悲しみよ こんにちは』、河野万里子 訳、新潮文庫、2009年 私も人並みに朝吹登水子訳を読んだことがあると思うのだが、 (そいで映画を観てジーン・セバーグええなあ、と思った記憶はある) 見事なまでに何も憶えていないのが、我…
2日より新潟へ。一年経ったことをしみじみ思う。 読んだ本について(と思ったら本を探さねばならない。読んだ端から室内失踪、どこいった。) アーサー・マッケン、『白魔』、南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年 目に見える世界はあやかしであって、真…
フランス人に会いに祇園へ。 なことでもないとあっしなんぞは赴かないところではあった。 でもって、高級お茶屋ではなくたいへん庶民的な居酒屋へ。 モーパッサンで盛り上がる。得がたき日かな。