えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ラジオ第3回

3・4回のお話は、 Jean Salem, Philosophie de Maupassant, Ellipse, coll. "Littérature et philosophie", 2000. に即しているので、分かりやすいと言えば分かりやすく、エピクロスとかルクレティウスとか言われてもなあ という点では若干分かりにくいお話…

聴きつづき

実は某ゲームにはまって時間を費やしてしまう。

ラジオ第2回

ノエル・ベナムー先生を招いて『ベラミ』のお話。聴き手のエントヴェンさんが冒頭で言うのは、 フランス人はコレージュ(中学)でモーパッサンを読まされすぎて、悪い思い出しか残っていない、 とりわけモーパッサンは簡単な作家という印象が残っているが、…

六甲に

Podcastは午前中が吉と学ぶ。

猫とともに去りぬ

ジャンニ・ロダーリ『猫とともに去りぬ』関口英子 訳、光文社古典新訳文庫、2006年 家族に相手にされない隠居老人が、「猫といっしょに暮らすんだ」と家を出ると、 ほんとに猫になってしまい(まで2ページ)、おやおやと思う間もなく、同じく家出 した猫先生…

ラジオ第1回

マリアヌ・ビュリー先生の『女の一生』についてのお話。 フロベールとの比較から始まり、随所に朗読を挟みながら、主要な登場人物 (ジャンヌ、父、母、リゾン叔母、ジュリヤン、アベ・ピコ、アベ・トルビヤック) について語られてゆく展開。ボヴァリー夫人…

拝聴!

それにしてもPodcastのダウンロードにえらいこと時間がかかるのは 困ったことで、痺れが切れる間に本が読めちゃうぞ。

現代美術はむつかし

国立国際美術館で「30年分のコレクション」展を見る。たくさんあってへろへろになる。 なかでも収穫は、レオナール・フジタの生絵を拝見できたことと、 浜口陽三の名前を知ったことであります。 冬が来る 寒い、鋭い、強い、透明な冬が来る (「冬が来る」、…

Les Nouveaux Chemin de la connaissance

http://www.radiofrance.fr/chaines/france-culture2/emissions/chemins/ ラジオ、フランス・キュルチュールの「知識への新しい道」というコーナー で今週(1/21-25)はフロベールの特集があった。 そして来週(1/28-2/1)はモーパッサンの特集なのである。P…

必聴!

採点をしつつ、 猫のやうに憂鬱な景色である (「憂鬱な風景」『萩原朔太郎詩集』白凰社、1994年(8刷)、77頁) とはどんな風景であろうかと考える。 ところで朔太郎と、「繰り返し」というかなんというかの表現にはこんなのもあるんだなあ。 「恐ろしく憂…

Atelier Bovary

さて、これは本当に本当に凄いことです。仏文研究者はすべからくぜひこのサイトを見て頂きたい。 http://www.zoulous.com/bovary/ 2007年は『マダム・ボヴァリー』150周年だったわけだけれど、それを記念してあまりある 一大プロジェクトの成果がこれである…

アトリエ・ボヴァリー!!!

試験終了。みなさん一年間よくがんばりました。

猫町

萩原朔太郎『猫町 他十七篇』、岩波文庫、2007年(13刷) 「猫町」はたいへん変なお話で印象深い。異様なまでの緊張感が炸裂した瞬間、 猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫が出現するところは実にぞくぞくする。 ところでその次に「ウォーソン夫人の黒猫」という短…

朔太郎とゼームス教授

来年度の教科書選びに悩みつつ。

写実主義廃止宣言

ここに私は、レアリスム(リアリズム)の訳語として「写実主義」の語を用いることを 原則として廃止することを誓います。2008年1月吉日 えとるた ということなのだ。 「写実主義」の語はリアリズムの概念を矮小化することに繋がる。リアリズムは写実には還元…

写実主義よさようなら

時々やっている モーパッサン年表 ―モーパッサンを巡って の少改訂。のついでに モーパッサンとは ―モーパッサンを巡って を眺めていたら「写実主義」の語に出くわして、おららと思い、こちらもささやかに改訂。

エラクリウスでる

エラクリウス・グロス博士についての論文が無事刊行。 希望者には抜き刷り謹呈いたします。てそういうもんじゃないのかな。 以下内容見本。 「モーパッサン『エラクリウス・グロス博士』―真理の探究から狂気へ―」 1.「自然主義」以前のモーパッサン 2.哲…

お返事に代えまして

rienさん、書き込みありがとうございます。 この場で取り急ぎお返事させていただきます。 モーパッサンと雑誌「文芸共和国」との関わりについては モーパッサン 書簡 最初の書簡48信をぜひお読みください。 フロベールから編集長カチュール・マンデスに推薦…

最後の逃走

1876年、「水辺にて」で限定的とは言え文学の世界に詩人としてデビューした モーパッサンが同じ「文芸共和国」に掲載した長篇詩。 私の言うべきことは基本的に同じであって、明らかな反ロマンチックの態度表明 をしつつ、「詩」の世界に「現実」を導き入れる…

余言

とりあえず思うことでも。

ペルセポリス

Persepolis, 2007 マルジャン・サトラピの自伝的青春絵物語の映画版で、これはちゃんと映画館で鑑賞。 うまく言えないのだけれども、画面の構図や動きが独特で、 白黒の簡略化された絵を大変よく引き立てて効果を挙げていて目が離せない。 単に元のマンガが…

最後の逃走

ほそぼそ訳してたのがようやく完成。 モーパッサン「最後の逃走」 モーパッサン三大長編詩の二つ目である。 あとは「田舎のヴィーナス」を残すのみながら、こいつが最大の難関なのではある。 どこかの誰かさんが読んでくれますように。

ティファニーで朝食を

Breakfast at Tiffany's, 1961 オードリー・ヘップバーンが可愛ければそれでいいとかいう話は無しにして。 皆さんご承知のように、この映画は原作とは色々違う点があり、 新潮文庫翻訳者の龍口直太郎などは結構お怒りのようである。 要するにうまいこと恋愛…

本当は何色?

別段晴らすべき憂さもないながら、憂さ晴らしにお絵描き。 paradrawというソフトは実によく出来たソフトであるのだけれど、 下絵に重ねて描けるというのも嬉しいことの一つであり、 今まで真剣に「見て描い」ていたのがあほらしくならないでもない。 当たり…

黄金狂時代

The Gold Rush, 1925 今回私の観たのはコンラッド・エルファースの音楽を後から足した あんまりよく分からないヴァージョン。 前記手塚治虫の語りの中に出てきたので気になっておもむろに観る。 手塚治虫はチャップリンには欠点がないと絶賛なのだけれど、そ…

えいがを観る

といっても極廉価DVDではあるのだけれど、 厚かましくも項目を立てることにしよう。

詩へのあこがれ

まったくモーパッサンを読んでないことに 突然忸怩たる思いになってみたりしたところでどうにもならないのである。 ところで私はとことん詩の分からない人間であるが、 そういうのを人は「散文的」というのであったりするわけであり、しかし散文的とは いっ…

漫画の奥義

手塚治虫『漫画の奥義 作り手からの漫画論』聞き手 石子順、光文社知恵の森文庫、2007年。 手塚治虫は筋金入りの漫画少年だったということがとてもよく分かる。 軍需工場で殴られながら漫画を描いていたという話には頭が下がりました。

しけんを受ける

あたしゃいつまで試験を受けるのだ と思いつつ試験を受けてみる。

校正

こうせいこうせいで目がしょぼむ。