えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

散髪とお絵かき

散髪に行く。 それから久し振りにお絵かきしたら、えらいこと時間かかって しまった。何事も日頃の鍛練?である。 セアール『追悼演説』 ―モーパッサンを巡って 例によって宣伝。 アンリ・セアールの似顔絵かいてどうするというんだろう と我が事ながら思い…

みれん

Regret, 1883 11月4日のゴーロワ、15日づけのヴォルールに再録。1884年『ミス・ハリエット』収録。 実は相馬御風「モウパッサンの自然主義」に出てきたので。 ついでにこの作品はLéon Dierx (1838-1912)(いまだに何と読むのか知らない。 ディエールでいいん…

ぼちぼちお仕事

相変わらず本業はゆっくりと。 モーパッサンとパルナスの関係はちょっと埒があかなくなってきたので、 きりあげて、本題『リュヌ伯爵夫人の裏切り』についての考察を開始する。 興味ある方はぜひこちらを(とまた宣伝)。 『リュヌ伯爵夫人の裏切り』につい…

ゆーりか

学校でギヴェールとディドロ。 今日はお早く帰宅する。と、『21世紀少年』上巻が発売されていることを知って、 電車で熟読。 ところで、内田樹『先生はえらい』ちくまプリマー新書、2007(2刷)を読んでから 我が身にかえって考えてみたら分かったのである。…

獲物の分け前

ゾラ『獲物の分け前』中井敦子 訳、ちくま文庫、2004年 のっけから最後までゾラ節全開(当たり前だけど)の一冊。 筋だけとればなんでもない、 貪欲な投機人がやりたい放題してる間に、妻は義理の息子との不倫にふけりました。 それだけの筋でこれだけ書いて…

うつらつら

一日なんとも調子がでないまま。 『ためらいの倫理学』『先生はえらい』を続けて読む。 そのあとHPに手を入れていたら、時間がどっと過ぎた。 (写真は昨日とったもの。ぶれているのではありませんよ。現代芸術なのです、たぶん。)

ある夜の雑感

帰り道、唐突に思いついたことを記しておこう。 私は「モーパッサンが何であったか」について知ることに 関心があるけれど、それよりもこれまでの人が 「モーパッサンは何であったか」について積み上げてきた言説に対し、 「それは本当だろうか」と問い直す…

ガムラン

を神戸で聴きました。聴き慣れるとどんどん気持ちよくなるんだろうなあ と思いました。中華街でラーメンを食べました。美味でした。

わーい

月に一度のネルヴァルの日。ビール飲み過ぎた。ホタルイカ美味。 さてさて、以前、論文を引用させて頂いた牧さんよりコメントを頂戴する。 わーいわーい。どうもありがとうございます。 「食後叢書」新発見のご報告、楽しみにしております。 当方の記述に誤…

フロベール同時代評

まだ読んでないけど(て、そればっかじゃん)。 Gustave Flaubert, textes réunis et pésentés par Didier Philippot, Presses de l'Université Paris-Sorbonne, coll. "Mémoire de la critique", 2006. この「批評の記憶」叢書は、同時代の批評を集めまくっ…

むつかしいのは

自己評価。とりあえず6回目終了。ほぼ前期半分。思えば早いもんだ。 今日は日中大雨で、帰りは駅までタクシー。ごっつぁんでした。 帰宅後、久し振りになってしまった本業をぼちぼち。 1876年におけるモーパッサンとパルナス派の関係の度合はどの程度の も…

パルナスの歴史

これまたKさんに教えてもらった本が、今日届く。 (写真は本の上のノッポン弟。) Yann Mortelette, Histoire du Parnasse, Fayard, 2005. コペーの評論集編纂と同じ人であります。550ページを超えるぶっとい書物である。 巻末のビブリオの詳細ぶりにはたま…

シモンズを読む

さて、宿題のつづき。シモンズのモーパッサン論を読んでみる。 論旨の展開があまり論理的じゃないので、大胆に要約すると 要点は次のようになる。 1 事物・人物の外面描写に秀でている。 2 人間を本能と欲望において捉えている=心理は不在 3 作家の「哲…

エラクリウス3分の1公開

いつまでも翻訳が進まないので、開き直って 最初の10章だけ公開しちゃいました。 モーパッサン 『エラクリウス・グロス博士』 ぜひお読みください。たぶん、本邦初訳です。

シモンズ論の日本紹介

相馬御風、「モゥパッサンの自然主義」『早稲田文学』、明治41(1908)年1月 はシモンズを土台にモーパッサンを紹介したもの。 大貫晶川、「シモンズのモウパッサン論」『新思潮』、明治44(1911)年2月 は翻訳。 および 記者不明、「二月の文壇概観(雑)」…

こりゃどうも

素早いレスポンスはありがたいものです。 おかげ様でシモンズがえらい人だと分かったところで、 ひとまず先に宿題をかたづけておこう。

シモンズのモーパッサン論

まだ読んでないんだけど。 夏目漱石の蔵書に Little French Masterpices, Guy de Maupassant, an introduction by Arthur Symons, the translation by George Burham Ives, NY and London, G. P. Putnam's Sons, 1903. というのがあって、例の「愚作ナリ」の…

日常回帰

学校に行って、唐揚げ定食ご飯大盛満腹で帰宅。 「東京ファイティングキッズ」朝日文庫がなかなかハードでとまらない。

孤独

Solitude, 1884 ひさしぶりのモーパッサンだ。ゴーロワ紙、3月31日、1886年『パラン氏』所収。 荷風『あめりか物語』中「モーパッサンの石像に拝す」のなかに次の一文がある。 愛だの、恋だのというけれど、つまりは虚偽の幻影で、人間は互に不可解の孤立に…

ひたすら眠って

日曜日はとりあえず終了。いやー疲れたつかれた。 結果を謙虚に待つのみ。 東京タワーにのぼって帰る。 本日はぼんやり、Chez Maupassant 中の L'Héritage, Deux amis を観る。 エディー・ミッチェルのカシュラン氏はちといかつ過ぎるかも。「二人の友」は原…

どきどき

5回目終了。今日は個人的にやや満足できず。むずかしい。 土日は東京に出張(て私費だけど)。 さあ、落ち着いてやろう。 行ってきますよん。

とりあえずできる

一日、なんとなく原稿の準備。資料のコピーは何枚か。 で、とりあえずほぼ完成。四百字かける二十一。 これを、早すぎもせず、遅すぎもせずに読むように心がける。 あとは、それだけだ。

コペーの評論

モーパッサンをさぼってずいぶんになるのが心苦しい。 代わりに最近学校で見つけた本の話。 François Coppée, Chroniques artistiques, dramatiques et littéraires, édition établie par Yann Mortelette, Presses de l'Université de Paris-Sorbonne, 2003…

注射の日

今日は原稿に専念 のはずがよく分からないまま日が過ぎて雨が降る。 今日はなんと麻疹の予防接種を受ける。 注射なんて一体、何年ぶりだろう。 ちょっとどきどき。 ぶつぶつが出たらいやだからね。 でも保険がかからないの。

ナナと腕くらべ

MLAでNagai Kafuと検索すると、フランス語の論文は多分、一件だけみつかる。 読んでみたので記しておこう。 Gérard SIARY, "La représentation de la courtisane dans Nana d'Emile Zola et Udekurabe de Nagai Kafû", in Japon pluriel, actes du premier c…

おわった!

とりあえず書類提出完了。いやめでたい。 白ワインでパスタ。

ラ・グルヌイエール

ところで、5月14日付日本経済新聞の文化欄に 小倉考誠「セーヌの姿十選」第七回の記事があって、 お題はルノワールの「ラ・グルヌイエール」 (なるほどgrenouillèreの原義は「蛙のいる沼地」ですが、 ここのラ・グルヌイーエルは多分固有名詞なんだけと、そ…

ところがどっこい

書類の予備試問(的面接)において鋭く核心をつかれてたじたじとなる。 反省しきりで修正にとりかかるも、もうへろへろです。 とまれ、「あんたは何をしたいのか」 ということを正面から、しかも辛抱強く聞いてもらえることは まことに有り難いことでありま…

えっさかさ

書類をしつつ、原稿も直していたら日が暮れた。 なんてこった、昨日と同じやないか。 でも、どうにか書類は出来たみたい。ま、こんなもんだろう。 昨日だったか届いた本。 Victorien Sardou, Théâtre complet, tome III, La Haine, Rabagas, Gismonda, Albin…

ぼちぼち作業

書類をしつつ、原稿も直しつつ、一日が過ぎる。 原稿について心がけること。 無駄な要素を徹底して排除すること(モーパッサンの短編のように) 論理の筋が一本通っていて、脇道にそれないこと(モーパッサンの短編のように) そうか。と、ここで思う。 「よ…