えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

走破

29日マラルメ。「一振りのサイコロ」も実ははや佳境に突入しつつ、いよいよ混迷。 まだ読み方がよく分かっていない気がする。 「ふらないことを躊躇う」船長が、振ってもしそれがあの「唯一の数」だとしたら、 それは・・・偶然であるだろう(と繋がるかどう…

飲み屋の割りばしの袋

今時の大学は成績をWebで入力したりするのだけれど、 そのためには当然IDとパスワードとが必要となり、 これがまたよくどっか行くんで困ったものである。 ぬおーどこやー。 と探し始めたのが運の尽きで、おのが部屋のあまりの乱雑ぶりに、 ほとんど生きてい…

韓流、時間切れ

にわか韓流も今日でとりあえず時間切れ。 観た作品の名前だけ列挙。 『猟奇的な彼女』、クァク・ジェヨン監督、2001年。 チョン・ジヒョンとチャ・テヒョン。 ツボを押さえて実によく出来た作品。落とし所が絶品です。 『デイジー』、クァク・ジェヨン脚本、…

親と子とオルラ

時の経つのは早すぎて、有言不実行の不甲斐なさよ、と。 竜之介様、これまたどうもありがとうございます。 モーリス・ルヴェルはなるほどどこかで誰かがモーパッサンと関連づけて言及していた ような記憶がありますが、いまだ読んでおりませんでした。 太宰…

ぼくの好きな先生

Être et avoir, 2002 つづいてもニコラ・フィリベール監督。 オーヴェルニュのど田舎、13人の生徒と一人の先生の小学校の様子を描くドキュメンタリー。 ロペス先生が実に忍耐深く子供達を相手にしていく姿の内に、 教えることと学ぶことの原点のようなものが…

パリ ルーヴル美術館の秘密

La Ville Louvre, 1990 趣向を変えて、ニコラ・フィリベール監督のドキュメンタリー。 ルーヴル美術館の舞台裏を淡々と追った作品で、 絵画にせよ彫刻にせよ、「物」としてはかさばるし重たいし、 しかも絶対に傷つけたりできない貴重品が、全部で30万だかあ…

おいしいマン

キム・ジョンジュン監督。2008年。 こちらは紋別を舞台に、イ・ミンギと池脇千鶴の淡い交流を描いた作品で、 流氷が綺麗でごわした。 ええと、まあ、それだけです。 率直に言って、どちらも日韓でなければならない必然性に乏しいように見える ところが物足り…

初恋の雪 ヴァージン・スノー

ハン・サンヒ監督。2007年 京都とソウルを舞台にして、イ・ジュンギと宮粼あおいが主演の 清純な青春恋愛映画。 ま、なんですか、薹が立ったおじさんは端から観客として想定されてない感じなので、 何も申し上げますまいや。うるうる。 かくも平和な恋物語が…

モーパッサンを読むぞ

竜之介さま、こちらこそ今年もどうぞよろしくです。 モーパッサンの親子観についてまとまらないまま 年を越してしまいましたけども、それは近々としまして、 私も、初心に帰ってモーパッサンはすごいんだぞ、ということを 伝えていけるようにがんばろうと思…

英語完全征服

영어완전정복, 2003 キム・ソンス監督。 『グエムル』の後に、なんでいきなりこれなんや、とまあ思いますが、 しかしこれは良く出来た恋愛コメディー映画で、たいへん笑えます。 韓国でも英語教育は盛んと聞きますが、やっぱり苦手な人はおるわけで、 そこん…

四川のうた

二十四城記/24 City、2008 賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督。 四川省の国営420工場の土地が、民間の不動産業者に売却されることになり、 工場は取り壊されて高層ビルに建て替わる。 かつてこの工場に関わった人達へのインタビューで構成されたこの作品は、 …

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。 今年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。 今年は金沢で年越し。31日、近江町市場で蟹。 元日、尾山神社を詣でる。 これぞ正しいお正月。 お正月になるとついつい絵を描いてしまうのは内緒ですが、 とりあえず色塗…