えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マンデスとトリスタン・ベルナール

カチュール・マンデス(1841-1909)ってどんな顔なのかなあ、 とか思ってしまったのが運の尽き。 描いちまったんだな、これがまた。 うーむ、さすがはパトロン。 にしてもヒゲと髪に相当てこずる。 頼むから剃ってくれ、刈ってくれ、と言いたい。 せっかくなの…

モーパッサン短編集を編んでみる

29日、ベケットとマラルメとジャリの日@六甲。 シャルルさま、お初にお目にかかります(よね?) 嬉しくも悩ましいご質問をどうもありがとうございました。 私自身、前々から自分の「モーパッサン短編集」を編むとしたらどうするか、というのを宿題に抱えて…

アンリ・マゼルとルネ・タルディヴォー

引き続いて、エコパリのモーパッサンについてのアンケート。 終わらないー。 L'étonnant n'est pas de rappeler Gavarni ni Edgar Poë, mais les deux. – Henri Mazel. (L'Écho de Paris, supplément illustré, 8 mars 1893.) 驚くべきは、ガヴァルニやエド…

スチュアート・メリル

Guy de Maupassant est un auteur prisé des commis-voyageurs. Ses nouvelles se laissent lire d'une gare à une autre ; ses phrases courtes sont rythmées aux cahots des wagons, et ses personnages, qui sont ses admirateurs, se retrouvent à chaq…

超男性

ジャリ、『超男性』、澁澤龍彦訳、白水社、1975年(1978年6刷) 初めて読む。驚いた。原作1902年。 前半に出てくる「永久運動食」を食う自転車乗りと汽車との一万マイル競走は、道具立ての古さにもかかわらず、今でも新鮮さを失わない見事な疾走感。 SFとは…

ジャリとミュルフェルド

エコパリのモーパッサンのアンケートに ジャリの名前は残念ながら無いのだけれど、 いささか故あって描く。 ジャリだからいいか、ジャリだし、という適当な配色。 不知火どの曰く「昇天しそう」な感じとか。 お元気でいらっしゃることを祈っております。 宿…

エミール・ベニュスとタデ・ナタンソン

5日間外出して労働。まだ寒くても春は近い。 Ce monde-ci, où nous passons, si peu selon la Nature... Ces hommes-ci, si peu selon l'Humanité... Et tant d'âmes vaines ont circonvenu les âmes instinctives, que nous traversons la vie comme des ét…

レオン・ブルムもいた

粛々と自分の勤めを果たすのみ。 La crainte de paraître emprunter leur indulgence au pathétique des circonstances aura détourné quelques-uns de mes amis d'exprimer une admiration ou même une sympathie. J'avouerai que j'aime beaucoup Maupassa…

なんとモーリス・ピュジョ

あちらやこちらで引っ越しのお手伝いが続く。 ところで前言を翻しまして、 カミュのあれはハンフリー・ボガードであり、つまりハードボイルドである。 うむ、そうに違いあるまい。 で、大人しく宿題をこなす。 Maupassant est un tempérament. Il a traité l…

描いたようなマルスリーヌ

今日は宿題をお休みし、 趣向を変えてマルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール。 絵に描いたような、て元が絵なので当然ですが。 ジョルジュ・ポンピドゥーのアンソロジー詩集には、 彼女の作が2篇載っていて、一個はもちろん「サアディの薔薇」。 他方は « Qu…

やっとルナール

バルビュスは駄目でも、ルナールならいいんかい。 没後百周年だった昨年、結局ルナールの名を聞くことが あまりなかったように思うのだけれど、どうなのだろう。 日本でこそ、何かあってもよかったかもしれない、という気もする。 では宿題。すでに疲労ぎみ…

そしてバルビュス

研究会、同窓会と予餞会。 Maupassant a été le plus réaliste des réalistes. Il a compris admirablement le style qui n’est que la façon artistique de voir la pensée et qui n'est rien par lui-même. Il me semble au-dessus de Flaubert, qui mêlai…

次いでモークレール

土佐を満喫して帰る。 四万十川最高。足摺岬感動。 おもむろに一句。 これやこの鰹美味しや土佐の春 感謝のつもりでカミュを描きなおす。 カミュには悪いが、やっぱりこれはヤクザだろう、と。 では本日も宿題。 M. Guy de Maupassant écrivait bien. Il voy…