えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ゆーりか

学校でギヴェールとディドロ。
今日はお早く帰宅する。と、『21世紀少年』上巻が発売されていることを知って、
電車で熟読。


ところで、内田樹『先生はえらい』ちくまプリマー新書、2007(2刷)を読んでから
我が身にかえって考えてみたら分かったのである。
わたしの「先生」はモーパッサンだったんだ。
だってこれまで、私はこの人が何かを知っていると思いこみ、
あまつさえ、私こそがこの人を理解していると密に考えながら(内緒)、
「あなたは一体、何が言いたいんですか」と問いつづけきたんである。
これはもう、先生とお呼びするしかない、ということになる。
がーん、そうだったのか。どうしよう。
ま、それがそれならそれはそれでいいんだけど(なんのこっちゃ)、
しかしそうすると、
「ああ、モーパッサン先生よ」と感極まった青年壮吉君のことも
ぜんぜん笑えたもんではないのである。うーむ。
考えてみればモーパッサンフロベールを「先生」に持っていたのだからして、
彼が「先生」たる資格を備えているということも確かなのであった。うーむ。
ここで俄かに浮かび上がる問題とは、
「先生」を「研究」なんかしちゃっていいのだろうか。
というものである。そもそも、
そういうことは可能であるのだろうか。
わたしは一体、どうすればいいんでしょう。
どこかに教えてくれる先生はいないものだろうか。