えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ブヴァールとペキュシェ

フロベール

モーパッサン 『ブヴァールとペキュシェ』
例によって宣伝。
『エラクリウス』論の仕上げとして訳しておきたかった文章、ようやく訳せました。
(右画像は秘蔵お茶目フロベール。)
クロニックの翻訳は半年ぶりということで、時の経つのの早さにおののく。
『ブヴァールとペキュシェ』の執筆経過を間近に見聞きして知っていた
モーパッサンなればこそ書かれえた、見事な評論だと思う。
もちろん『ブヴァール』についての研究や評論はその後あまた書かれたし、
モーパッサンの理解の偏向を指摘することも、今では不可能ではないだろう。
けれどもそういうことをすっ飛ばして、私はここに
理解することへの愛情のようなものをしみじみと感じる。
それがなにより大切なのさと思いたいわけである。