えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

月末だ

「犯罪大通り」

おお、8月が終わってしまう。暑かったけど名残りおしいわあ。
ところで届いた本。
Pierre Gascar, Le Boulevard du Crime, Atelier Hachette / Massin, 1980.
めずらしくモーパッサンとは関係がない本の購入。やたら重いのに焦る。
「犯罪大通り」ことタンプル通りは皆さんご承知の「天井桟敷」に出てくるあれでありまして、
19世紀前半にはここにたくさんの大衆劇場が並んでいて、日々これ「犯罪もの」をやっていたから
件の名がついたそうで。オスマン改造の際にレピュブリック広場拡張にともなって劇場は立ち退きを
強制された。唯一残ったのは今も健在のデジャゼ座である。おお、ここは「昔がたり」初演の、
一時期「第三フランス劇場」を名乗っていたところではないか(コメディー・フランセーズ、オデオンという
二大国家助成(今は国営)劇場につぐ、第三の、という若干の誇大広告)。
というわけで遠い縁も感じつつ。本自体はこの通りの歴史を図画もりだくさんで綴った資料本。
(せっかくなので写真は本を後ろにこれから闘わんとする、かえるとノッポン弟。なんて写真撮ってんだ。)