えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

『アンジェリュス』17号

マルセイユの「モーパッサン友の会」の雑誌、
L'Angélus, bulletin de l'association des amis de Guy de Maupassant, no 17, décembre 2007 - janvier 2008.
最初にビヤンヴニュ先生によるご紹介があって、
その後4頁から19頁までが
"Maupassant au Japon" と題する私の論文で、
21頁から24頁(裏表紙ですが)までが、
拙訳による永井荷風「モーパツサンの石像を拝す」(『ふらんす物語』所収)
の翻訳なのです。
(ご遺族の方から快く許可していただきましたのです。
この場を借りましてお礼申し上げます。)
なんと、厚かましくも、この号を私が一人で独占してしまったのだ。
まことにビヤンヴニュ先生のご厚意には感謝してしすぎることはない。
これまた、この場を借りてありがとうございます。


で表紙はいつかここにも記した、新潮社版『世界文学全集』第20巻
の「ボヴァリイ夫人・女の一生」昭和2年の箱なんですが、
これは無許可だったんですがまずかったでしょうかお許しくださいまし。
参考にと写真を送っておいたら、これが表紙であらびっくり。


印刷部数はなんでも250とかのとことんマイナーな機関誌?
ではありながら、フランス、デビューを寿ぎたい。
あんまりマイナーなのでWeb公開(仏語か日語か)を考えないでも
ないところだけれど、とりあえずまあ、ようがんばった。


そうそう、中には藤田嗣治による
丸山熊雄訳『モーパッサン選集』第4巻「あぶら饅頭」、太虚堂書店、1948年
の挿絵2点も掲載されている。レオナール藤田の著作権はフランスで
管理されているそうで、ビヤンヴニュ先生に頼んでこちらも
許可済みなのです。