えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

勢いは止まらない、のか

勢いにのってというか、なかばやけっぱちで訳す。
モーパッサン 『読書つれづれ』
なにが悲しいって、絵が使い回しなことです。メズロワの写真見つからへん。
訳すのも大変ながら、訳した後もなかなか大変で、予想以上に時間をとってしまった。
題して「読書つれづれ」("En lisant" の訳のつもり)。何故にって、
もちろんここにもルネ・メズロワが出てくるからである。私も物好きだ
とも思うが、この書評文は、モーパッサンの文学観が率直に語られている点で
重要な文章。論文書くときによく使います。
で、実はここで、モーパッサンはメズロワの短編「マルゴの蝋燭」"Les Cierges de Margot"
について触れているのである。
(英題は"Margot's Tapers" 辞書を見ると「小ろうそく」とあるけど、ciergeは「大ろうそく」だ。
で、これはもちろん大ろうそくでなければいけないのであるが、何故かはぜひモーパッサンの一文で確認を。)
さしものモーパッサンも、これより後十数年、自分の英訳短編集にこの作品が
何故か知らんが含まれてしまう、なんてことはもちろん知るはずもない。


うーん、感慨深いなあ。


ということが言いたいために全力を尽くしました。
皆さんぜひぜひ読んでください。