えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ビダルと猫

今日はこっちに手をつけるも、どうにも調子があがらない。
でもまあ、そんなに言うほど悪くないんじゃないの、とか思ってもみたり。
なんのこっちゃ。
景気づけにダニエル・ヴィダル。
70年代前半に主に日本(および韓国・台湾もらしい)で売れたフランス人歌手
(当時はもちろんダニエル・ビダル。シルビー・バルタンと同じ頃ねえ。)
Daniele Vidal はみそお殿に教えていただきましたが、知る人ぞ知るように
彼女は日本語でも歌っていて、これがまたえらく上手で驚く。
「オー・シャンゼリゼ」、「天使のらくがき」は日仏語両方いいですが、
個人的には「ピノキオ」にとどめをさす。てか、さされました。
いやーこれはいいなー。たまんないなー。


それだけではなんなので、猫の話。
全国のネコ属仏文科の人にお勧めの短編、Jacques Sternberg の "Les Esclaves"
(仏語読みではジャック・ステルンベール、ポーランド系、の「奴隷たち」、Contes glacés に所収)
というのがある。
ごく短い作品の、頭の部分だけ翻訳引用させていただきます。

最初に、神は自分の姿に似せて猫を作った。(略)だが、猫は怠けものだったので、何もしようとしなかった。それで、ずっと後、何千年も経ってから、神は人間を作ったのである。ただ、猫に仕えるため、この世の終わりまで奴隷として猫に仕えるためだけの目的であった。

これは傑作だ。