えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

王様と私

The King and I, 1956
ウォルター・ラング監督。
おおこれがユル・ブリンナーであったか。
ユル・ブリンナーの王様はそういう役としてものすごくはまっているんだけど、
当然のごとくもはや何人とも判別のつかない謎の王様と化していて、
それだったらシャムとかいわずに、純然たるファンタジーにしてしまえばよかったのに
と思わなくもない。舞台もオリエンタリズム満載だ。
なんていいますか、戦後アメリカの誇り輝く民主主義礼賛、というあたりが、
今となっては痛いところでしょうか。
それだけ。