えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ビーティフル ピープル

Beautiful People, 1999
ジャスミン・ディズダー脚本・監督。
ロンドンとボスニアを舞台に、5つの物語が交錯しながら語られる。
地味ながら、というか地味ゆえにこれは良い映画でした。
厳しい現実を見据えたうえで、それでも希望を語るこの監督の姿勢に
大変共感がもてます。
クストリッツァやタノヴィッチはとても素晴らしいけど、
彼らの並はずれたタフさは誰もが持てるものではあるまいとも思われ、
地に足の着いたディズダーの視線はもう少し我々に近い。
というのはまあ、私の惰弱ぶりを語る以上のものでもありませんが。