えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

君を想って海をゆく

Welcome, 2009
フィリップ・リオレ監督。
イラクからフランスまでやってきたクルド人の少年が、カレーの街で、
英仏海峡を泳いでわたるため、水泳の練習をしにプールに通うことにし、
そこで指導員をしている男に出会う。
男は奥さんと離婚するところで、でも彼女のことを諦めきれないでいる。
はじめは難民に対して無関心だった男は、難民の救援活動をしている(元)奥さんの
気をひくために少年と付き合ううちに、次第に心を開いていくと同時に、
難民や、あるいは彼らを支援しようとする者達が置かれる、厳しい現実を目の当たりにすることになる。
実にもって真面目な社会派映画でありまして、
こんなことになっているのか、と大変に勉強になるのでありますが、
それにしてもシビアにリアルに暗いお話ではありました。
はい。