えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一晩出ろ、とは何か

それでは改めて「モオパツサン」と入れてみようじゃないですか。 1. 戦塵 / ギイ・ド・モオパツサン著他,如山堂書店, 大正4 2. 泰西名著集 / 馬場孤蝶訳,如山堂, 明40.7 おおおお。とまた吠えてしまうのでありますが、こりはまた凄い。1も翻訳は馬場…

ローズ

Rose, 1884 ジル・ブラース、1月29日。モーフリニューズ名義。翌年『昼夜物語』所収。 「ボン・ジュルナル」1886年10月31日、「ラ・ヴィ・ポピュレール」1888年1月19日。 「エコー・ド・ラ・スメーヌ」1890年3月23日。フラマリオン版作品集『遺産』1888年に…

女性論の古典

Lorraine Gaudefroy-Demombynes, La Femme dans l'œuvre de Maupassant, Mercure de France, 1943 (quatrième édition). という本が届いたので忘れないうちに。 「モーパッサン作品における女性」と題したこの著書は、表題の問題をまとめて扱った最初の仕事…

なんとなく中休み

一仕事終えて長期的本業に復帰せねばならぬも、なんとなく放心中。 ところで、そいじゃ「モーパッサン」と入れるとどうなのか。近代デジタルライブラリー。 1. 欧米近代文豪美文抄 / 津金馨著,実業之日本社, 明45.2 2. 泰西名士と逸話 / 林静太編,小坂…

こっかいとしょかんは

毎度ガリカガリカで、そういうなら日本はどうなっているのだろうと ふと思うと、これは http://kindai.ndl.go.jp/index.html なわけである。なるほど、と試しに「モウパツサン」と打ち込むと 1. インキツボ / 田山花袋著,左久良書房, 明42.11. - (文芸…

戦後少女マンガ史

とかいいながら読書ははかどっていたりするわけですが。 米沢嘉博『戦後少女マンガ史』ちくま文庫、2007年。 1980年刊行の「著者の伝説のデビュー作」の再刊。 なにが凄いって戦後35年間の少女マンガを全部読んでいるのではないかと思わせる情報の膨大さ。 …

書け書け

ひとまず詩論脱稿。つかれたつかれた。

いろけ論

昨日は甲子園。だんだんと暮れていく空の色と広さと時々吹き抜ける風と照らされる土やユニフォームの鮮やかさと 行き来する売り子さんとたくさんのメガホンと旗とトランペットとおびただしい風船と。 野球場は異世界だ。 さて、唐突ですが、通りすがりの皆さ…

浦雅春『チェーホフ』

なんの脈略もなく、発掘してきた本の話。 浦雅春『チェーホフ』岩波新書、2004年。 読んでいると実にモーパッサンとの類似に目が留る。 チェーホフとモーパッサンを比較して論じられたのは実は明治から大正にかけての頃のことなのだけれど。 モーパッサンは1…

ししゃかい

生まれて初めて試写会というものに入れてもらう。 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』 ピアフの歌声がそれだけで十分迫力なのだけれど、 主演女優の渾身の同一化によって、実に存在感溢れるピアフが描かれる。 あまりに迫真なので、なるほどピアフとはこういう…

水辺にて

実際に訳してみて改めて驚いたのはあけすけなまでの率直な表現ぶりで、 訴えかけられたのもむべなるかな、という感じがする。 ただし、あまりにあけすけなので、いやらしい感じは全然しないと思う。しかしまあ 訳してしまうと「散文度」がいやが上にも高まっ…

水辺にて

モーパッサン「水辺にて」 詩の論文執筆に相まって、遂に訳してみました「水辺にて」。 詩人モーパッサンのデビュー作であります。 やればできるじゃないかの226行。翻訳というのは、できてしまうと嬉しいものです。

猫の交代

もう9月だなんて、まだ信じたくないけど、とりあえず猫は交代です。