えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説論掲載

そういうわけで「小説論」掲載。 モーパッサン 『小説論』 『ピエールとジャン』はその気になれば入手簡単で、この評論も翻訳は 複数あるのであり、私の訳が優れているわけでもなんでもないのだけれど、 がんばったので、これはぜひとも読んでもらいたい文章…

小説論

一応復帰したので、そう言う訳?で「小説論」をほぼ訳しおえる。これは話が分かりやすい。 これだけは訳しておかねばというものは色々ある中で、これもその一つながら、 なにせモーパッサンの小説論の集大成なので、まだ時期尚早とか思ってはいたので あるが…

ダウン

貧弱なのですぐダウン。 一日寝て、夜中に『市民ケーン』を観る。こりゃなるほどよく出来た映画だ。 そういえばフィッツジェラルドに「パット・ホビーとオーソン・ウェルズ」という 短編があったなあ。哀しいユーモアなのよねこれが。

批評家たるもの

『ピエールとジャン』は一冊の本にはちと短いので先生なんか書いてください ということでそいじゃあ書きたいと思っていた「小説」なるものの概論を書きましょう ということで書かれたのが「序文」がわりに置かれた「小説論」だ。 その冒頭は万年一日、作家に…

かぜ気味

こりゃいかん。くしゃみが出るのだ。へっくしょん。 悔しいので「くしゃみ」と検索してしまう。 すると「光くしゃみ反射」という言葉にぶつかる。おお、私はこれがあるぞ。 急に明るいところに出たりすると反射的にへっくしょんが出るのである。 長らくこれ…

フロベールへの思いを込めて

ラジオの余韻でなんとなく、 モーパッサン 書簡 書簡175から178信まで翻訳。フロベールの死の前後。 178信後半に述べられる、フロベール哀惜の念は注目に値する。 この尋常ならざる表現に、モーパッサンにとってのフロベールの存在の大きさは 明確に見て取れ…

ラジオ第5回

最終回は比較文学博士号取得ながら(たぶん)文筆業のナディヌ・サチアを招いての 『オルラ』についてのお話。 ながら要約が難しいのは、微妙に話がかみ合ってない感じがあるからで、思うに 聴き手が物語内(「私」の理性は失われたのかどうか、とか)に重点…

愉楽の時は短し

フランス大統領の結婚のニュースがあるまで、ラファエル・エントヴェンさんが カーラ・ブルーニさんの前夫だとは、知る筈もないので若干驚く。それはそうと、

ラジオ第4回

前半がモーパッサン哲学の表面なら後半は裏面であり、すなわち死についての苦悩がテーマ。 ジャン・サレムの要約に従えば、要点は 1.「老い」への恐怖。短編「別れ」"Adieu"などに顕著。 2.二つ目はモーパッサンに顕著な、死後の「腐敗」に対する嫌悪と…

続きは簡単に

映画『コーラス』を遅まきながら拝見。 そういうわけで続き。