月一マラルメの日。
1894年5月15日、『文学的寄付』Obole littéraire に掲載。
マルセイユの雑誌。無題の詩篇。
訳というより、一解釈。
押しひしぐような雲に対し、沈黙し
玄武岩と溶岩の暗礁
力無い喇叭による
隷属する響きに対してさえ
どんな陰鬱な難破が(お前は
知っている、泡よ、そしてそこに吹き出る)
漂流物の中でも至高なるもの
帆を脱がされたマストを無に帰するのか
あるいは、高貴なるものを
喪失させることができずに
いきり立つ、空虚の、広がる奈落全体が
あまりにも白く、伸びゆく髪の毛の内に
貪婪に溺れさせてしまうのか
一人のセイレーンの子どものような脇腹を
後期マラルメの重要テーマ凝縮にして、
めちゃ難解な一篇。サンタックスの解釈さえ色々あるような詩を
よくまあ書けるもんだなあ。
夜は中華。ごちそうさまでした。