えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

英訳本到着

つづいてもお題はモーパッサン。今日届いた本のこと。 Guy de Maupassant, The Odalisque of Senichou, and other stories, New York, President Publishing Company, 1903. コピーライトはM. Walter Dunne とあるけど、これは出版人か? だとすれば翻訳者不…

春の夜に

Par un soir de printemps, 1881 「春」つながりで。初出はゴーロワ5月7日で、ちと早いけど。 『女の一生』は一読、短編のつなぎ合わせのような印象を受ける けれど、事実は逆で、モーパッサンは書き上げた長編を 「切り売り」して短編に仕上げた。本編もそ…

データの復旧

データの復旧が可能との連絡があって、とりあえずほっとする。 99パーセントは戻ってくるそうな。1パーセントが致命的で ないことを祈ろう。

ミクロメガス、この世は成り行き任せ

つづいてヴォルテール。冒頭二編。 キーワードは「相対」につきる。 別の価値基準を提示することで、既存のそれを疑問に付すこと。 言い換えれば「外からの視点」によって相対化するということ。 コント・フィロゾフィックの典型といっていいだろう。 すこぶ…

下流志向

内田樹『下流志向』講談社2007年 一つだけ、思ったこと。 『千と千尋の神隠し』が優れて「労働主体」として主体が 確立する様を描いているとするならば、『ハリー・ポッター』 の主人公は「消費主体」的ではないだろうか、ということ。 ただ、それだけ。

春に寄す

Au printemps (1881) 細かいことだが正確には「春に(おいて)」の意味だろう。 これは誤訳ではなくて、意訳。 『メゾン・テリエ』初出のこの作品は、いかにも初期のモーパッサンらしい という印象を抱かせる。出だしの春の欲求の目覚めの高揚と、 後半のシ…

花曇り

桜を見てプラネタリウムを見る。 思い出すのは、いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』。 シャボン玉のシーンが美しい。

カンディード

かわりにフランス文学のこと。 『カンディード 他五篇』 植田祐次訳 岩波文庫2005年まだカンディードしか読んでないけど。 ひっさしぶりに読んであまりに覚えてないことに 愕然とするのはいつものことで(本当に読んだのか)、 そういうのはおいといて、実に…

まだ読んでないけど

とは言いながらまだ読んでない。