えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アフィリエイトじゃないけれど

本日は学校。バルトの「明るい部屋」 (元?)構造主義者が「真実」とか「エッセンス」とか言うていいんかい、 と思わないでもないながら。 学食でかつ丼。 さて、ついに発売にあいなりました。 百パーセントの宣伝です。 岩根久 他編『フランス文学小事典』…

ありりりり

とりあえず12枚書き終える。速く書けることは、自慢にはなりません。 が、読み返すとどうも気になるのである。 序と結に一枚ずつ。残りを三章で割るのだけれど、 もしかして、一章と二章は順序が「逆」なんではなかろうか。 その疑問だけでも十二分に論旨が…

隠者

L'Ermite, 1886 1月26日、ジル・ブラース、『ロックの娘』所収 5月16日、Annales politiques et littéraires 他にも後年に再録あり。最近、「再録」の実態が気になりつつある。アナ・ポリは なんと訳すのだろう。「政治文学紀要」? 明治41年4月17日、西村渚…

買い物にあるく

自分で買ったのは新しいタイプのホッチキス。軽い力で多めの紙数綴じられるやつです。 前からほしかったのだ。 こんなの、フランスには売ってない。と思う(あたしゃ見つけられませんでしたよ。 でも同じように不在と思っていた「付箋」は、あるとこにはあっ…

慣れるということについて

8回目終了。だいぶ慣れてきたのが分かるのは、事前の緊張度によって。 で、ふと自分の行っている授業が「いかがなものであるか」が認識されてくるようになる。 最初はやっぱり無我夢中だったのね。 大切なのは向上心。向上心のないものは云々と、漱石せんせ…

阿刀田高の見解

阿刀田高『海外短編のテクニック』、集英社新書、2004年。 ふと手にとって開くと、「脂肪の塊」の話が出てきて、 問題は Boule de suif について、 「脂肪の塊」という訳語はいかがなものか、という点に関して、 往年のフランス文学の泰斗、辰野隆は、 「あ…

こいつはびっくりだ

今日の驚き二題。 ひとつめは小森陽一『村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する』、平凡社新書、2006年。 こいつぁ、てぇへんだ。 でも本ブログ的にはこっちが大事。

吉田精一のおさらい

せっかくなので 吉田精一『永井荷風』、『吉田精一著作集』5巻、桜楓社、1979年 のおさらい。 まず『あめりか物語』について。 作者の虚無絶望の気持は、かような社会の消息を語るにふさわしく、時に必要以上に感傷に流れ、主観的な色彩で染め上げているけれ…

早起きしてうつらうつら

なにやってんでしょうか私。 改めて勉強したほうがいいかも、 というわけで今更ながら本日は、 吉田精一『自然主義の研究』2巻、東京堂、1955、1958 を読む。なかなか面白い。岩野泡鳴の奇人ぶりが凄い。 しかしこんなことしてていいのかな。

二つの疑問

今日も荷風さん。唐突に浮かんだ二つの疑問。 一つめ。 日夏耿之介の荷風論(『荷風文学』平凡社ライブラリー、2005年)には モウパスサンのモの字も出て来ないのだけれど、 (嘘。少なくとも一回は名前だけ出てくる。) ゾライズムやリアリズムについては語…

ラーメン食べたい

ので食べました。んまかった。

夜の女

そういうわけで、この作品である。明治41年8月『あめりか物語』初出。明治40(1907)年4月と成稿年月が 記されているが、こういうのを字義通りとっていいのかどうか。ま、それはよく、 「モオパサンが短篇集『メイゾン・テリエー』を読む。」と『西遊日誌抄…

引用つづき

佐藤春夫『永井荷風読本』1936は以前にもひいた。あまり皆さんお読みでないようなので さらに引いておく。『あめりか物語』について。 それに比べるとモウパッサンとツルゲーネフとのそれ(引用者注:影響らしいもの)、就中、前者の影や匂と思はれるものは…

日和つづき

なんか今日も荷風。こまったね。

引用いくつか

後年の荷風がモーパッサンを再読していたことを論じる際に不可避の証言。 「近頃またゾラを読んでみようと思つたが、いかにも古い感じで読み通せなかつた。それに比べると、モーパッサンは依然として新鮮である。昔はモーパッサンの小説のもつエロチシスムに…

かふう日和?

モーパッサンのはずが荷風のおさらいで過ぎた一日。

メゾン・テリエ

La Maison Tellier, 1881 1881年短編集『メゾン・テリエ』が初出。 『脂肪の塊』から一年、最初の短編集となるものの巻頭(およびタイトル)を飾った作品だけに 作者の込めた期待も大きかった違いない。「『脂肪の塊』と同じぐらい、それ以上ではなくても」 …

買い物とか

夏物の買い出しに行く。

衣装戸だな

L'Armoire, 1884 ジル・ブラース、12月16日、モーフリニューズ。1886年『トワーヌ』所収。 アルモワールは「クローゼット」のこと。日本の「箪笥」には人が入れない。 これは実はシモンズが引用している作品なので読んでみた。 夕食後、若い女たちのことを話…

シルヴィ

ネルヴァル『火の娘たち』中村真一郎・入沢康夫 訳、ちくま文庫、2003年。 唐突に読む。 最初に読んだ頃には前半が圧倒的に優れているけど、後半はなんかよく 分んねえな、と思ったものでしたが、わたくしも齢を重ねるにつれ、 後半の切ない感じがしみじみ分…

おおつかれ

7回目終了。être 動詞なんてだいきらいだ。 効率よく進めるにはテクニックが必要なのだと痛感した一日。 みんなごめんよ。