えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

水曜日はねむすぎる

おとなしく原稿書きなどして、とりあえず8枚に収めてみる。
あれもこれも入れたいのにー、と思ってもどうにもなりまへん。
ただ一本の筋を通せ。


ところで、河野多恵子はどこじゃいな、と本を探していたら出てきたのは
カチュール・マンデスだった。なんちゅう部屋なんだね。
5月に買ったのをもう忘れていたので記しとく。
Catulle Mendès, Théâtre en prose, édition définitif, Bibliothèque-Charpenier, 1908.
決定版というのが格好いい。全集の一冊なり。お値段はもう忘れましたが、ぜんぜん高くなかったかと
(じゃないと買ってないから)。
Les Frères d'Armes, Justice, Les Mères ennemies, La Femme de Tabarin
の四作品所収。
マンデスがシャルパンチエから本を出しているのは、70年代から彼はルメールとあんまし仲が良くなかったから
だと思う。たぶんだけど。
マンデスはプチ・ロベールにも載っている。1841-1909。ゴーチエの娘ジュディットと結婚し、ヴィリエ
と共同で1860年に「ルヴュ・ファンテジスト」刊行。パルナシアン最初からの仲間の一人で、
『現代高踏派伝説』(1884)執筆。ドイツ好きでワーグナー愛好家。オペラを書き
『グヴァンドリ−ヌ』(1886)はシャブリエ、『イゾリーヌ』(1880)はアンドレ・メサジェが作曲。
時評も長編も短編も書き、劇作『女王フィアメット』(1898)、『スカロン』(1905)は大成功。
詩集『フィロメラ』(1863)はゴーチエに捧げられ、多くはエロチックでパルナス派らしく
彫琢された詩句。稀なもの、貴重なものへの好みを歌っている。
批評家・小説家でもあった。『ゾアール』(1886)、『ゴグ』(1896)
それにしても、なんで買ったのかももう忘れてしまいました。