えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

アルジェの戦い

La Battaglia di Algeri, 1966
いい加減フランス映画が観たいじゃないか、
と思ったら、イタリア(とアルジェリア合作)映画だったんだな、これがまた。
ジッロ・ポンテコルヴォ監督。
アルジェリア戦争をドキュメンタリー・タッチで描いた傑作という評判そのもの、
最高度の緊張感に息が詰まる。これはもう凄いとしか言えなくて。
ヴェネチアで金獅子とった時に、怒ったフランス代表が席を立った
(時に一人残ったのがトリュフォーだったそうな。これまたよくできた話で)
というのも物悲しいが、実はそん時のイタリアの政情も絡んだ受賞だった、
という話もあるらしいので、それはまあよいとして、
それよりなにより、アルジェリアの人たちの魂がこもって溢れ出てくるような
迫真さには言葉もないのでありました。