えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

忙しいのか何なのか

首里城のシーサー

よく分からないまま日が過ぎてなんとも。
読んだ本メモ。
西田善夫、『オリンピックと放送』、丸善ライブラリー、1991年
NHKのアナウンサーによる実体験オリンピック放送史
だけあって、現場の声の説得力は何にも勝る。
ヴァン・ダイン、『僧正殺人事件』、井上勇 訳、創元推理文庫、2008年(87版)
はさすがに逃避のしすぎか。本格物はもひとつ苦手。
カート・ヴォネガット・ジュニア、『スローターハウス5』、伊藤典夫 訳、ハヤカワ文庫SF、2008年(23刷)
いきなりこれを読むのはちと無理だったかも。
なんか気になったとこだけでも引用させていただいて。

 あるときローズウォーターがビリーにおもしろいことをいった。SFではないが、これも本の話である。人生について知るべきことは、すべてフョードル・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の中にある、と彼はいうのだった。そしてこうつけ加えた。「だけどもう、それだけじゃ足りないんだ」
(122-123頁)

含蓄ふかいなあ。
待ってましたの出てました、
米沢嘉博、『戦後SFマンガ史』、ちくま文庫、2008年
これまた労作。著者の思い入れがある分、『少女マンガ史』より
錯綜とした感は否めないにせよ、にしても、これは労作。