えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

パリ、モーパッサン通り

モーパッサン通り、パリ

マルモッタン美術館から徒歩で10分くらいのところ、
16区の閑静な住宅街の中に、
ギ・ド・モーパッサン通りがある。
別にモーパッサンと縁があった場所でもないのだけれど。
長さ90メートルほどの短い通りで、何があるわけでもないが、
パリに住めるものならここに住みたいと、思わないでもない。
住所書くたびにrue Guy de Maupassant である。
うーむ、たいして嬉しくもないか。


ところで地図で見ていると、周辺にやたらに19世紀の文人の名前が見つかる。
エミール・オージエ、ジュール・サンドー(は大通り)
エドモン・アブー、ウジェーヌ・ラビッシュ、オクターヴ・フイエ、
ジャン・リシュパンにポンサール。
これは一体何事であろうか。


実のところ、この辺りは、基本的に、元々あったパリ市の庭園を
移設した後の再開発でできた地区なのである。
モーパッサン通りの他、いくつかの通りは1894年にできた。
(ただし、リシュパン他、もっと後に命名されたものもある。)
なんというか、それはつまり、モーパッサンはちょうどよく亡くなったばかりだったのだ。
ま、そういうこともある。


それはそれとして、つまりこの一角、通りの名前に、
実は19世紀末の雰囲気がくっきりと刻印されている、という
ほとんどそれだけの意味において(だって16区なんてまるで縁がない)、
なにがしかの感慨を抱いてしまう場所なのであった。