えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2009-01-01から1年間の記事一覧

これが西部劇か、と

右顧左眄つづき。

国民の創生

The Birth of a nation, 1915 言わずとしれたグリフィスの大作。 映画は歴史を描くことができる(お金さえかければ)ということを 1915年の時点で示してみせた画期的作品で、第一部は今でも十分に見応えある。 第二部は、勢いあまって偏向ある歴史観を見せて…

これは大作

開き直って映画を観る。

翻訳・通訳

翻訳・通訳について有名な2冊 村上春樹・柴田元幸、『翻訳夜話』、文春新書、2000年 米原万里、『不実な美女か貞淑な醜女か』、新潮文庫、2009年(22刷) 後者は通訳についてのめちゃ面白い逸話溢れるエッセイだけど、 「不実な美女」論は大昔からある、とい…

ねこ変える

不甲斐ない日々なるかな。 せめて猫の絵を変える。 これも以前に作ったものなのだけど。 おーし、がんばるぞ。 と、小テストを作ったりする毎日。 最近は Tété の A la faveur de l'automne などを。

頭がない

実は先日はみりんが無かったので焼いて食うてもうた水かれい。 改めて煮つけてみる。 落としぶたにアルミホイルかぶせて10分。 開けてみたら、あらびっくり。頭があらへんではないか。 煮くずれてしまったわけですが、うーむ、なかなかむつかしいなあと。 で…

天王寺方面

天王寺方面で会議。 おもむろに関西人化して、 万城目学、『鴨川ホルモー』、角川文庫、2009年 を読む。 人類学的に深い意味のありそうな気もさせる謎の「ホルモー」。 これはまたえらいことばかばかしい(褒め言葉)ケッサクでした。

グランド・ブルテーシュ奇譚

バルザック、『グランド・ブルテーシュ奇譚』、宮下志朗 訳、光文社古典新訳文庫、2009年 ええと、これは「海辺の悲劇」だったでしょうか。 「黒猫」と似てないこともない、なんとも怖い表題作に、「ことづて」に「ファチーノ・カーネ」 に「マダム・フィル…

おおバルザック

読んだのを忘れてた。

まっとうな食事

泥のように眠って起きて、 まっとうな生活がしたい。 と心から思ったので、 洗濯して買い物して、水かれいを食す。 その後仕事。 一日がこんなに短いのは、寝すぎのせいなんだろうか。

体育の日

2016年に東京にオリンピックが来たら、 祝日がもう一日増えてたかもしれないのになあ。 無理か。 体育の日にもかかわらず仕事をするのもいかがなものかと思いつつ されど仕事はせねばならないのであった。 くたびれて日本語の本を読む。 柳瀬尚紀、『日本語…

ディオラマ

パノラマとディオラマについて学習した日。 オペラの書き割りを描いていたダゲールが建てたディオラマ館。 館が焼けた後、彼はダゲレオタイプに熱を入れていく。 新しもん好きだったのだな。 それはそうと、醸造したあと加熱殺菌したのが(日本の)ラガー・…

ココ

『ココ アヴァン シャネル』を観る。 19世紀のど真ん中に一人立つ20世紀のガブリエル。 彼女の新しさが見事に映されている場面に感動する。 迷ったり、虚勢をはったり、いろいろあるなかで、 自信を得て自立してゆく一人の女性の姿をよく描けている映画だと…

三日で原稿

すべてを放擲して、三日で10枚の原稿を書く。 身も心も、おまけに部屋もとっちらかって、寝る場所もあらへん。 そういえばその昔、大先輩に「あんなもんは二日で書く」と言われた時には、 すげー、と心から思ったものであったが、これはつまり私も成長したと…

ラストサムライ

Last Samurai, 2003 監督はエドワード・ズウィック。 今時の若者に「異文化交流で思いつく映画」と聞いてみたら ダントツの得票数でこの映画が挙がったので、なるほどと観る。 個人的には設定に本当らしさが感じられなかったのに加えて (一集落を代々守って…

あまりにも美しい

いざ本番。映画を観るのはむつかしい。

インドへの道

A Passage to India, 1984. もちろん、デヴィッド・リーン。 読んでしまうと意識せざるをえないので、「原作物」というのは読まずに観るのが 正しいのかもしれないが、読んだ方がよく分かることもまああるわけで。 第三部「神殿」が15分だなんて、とか。 原…

読んだ後にもう一度

垣井道弘、『ハリウッドの日本人 「映画」に現れた日米文化摩擦』、文藝春秋、1992年 は、現地取材を交えた好書。早川雪州のお子さんとかに驚きました。

自転車操業

いざ準備。のっけから自転車操業。 いわく、止まればこける。 せめて補助輪が欲しいわあ。 と、訳の分からないことを呟きつつ。

小曲II

月一マラルメ。とりあえず訳す。 1893年と記載の手稿あり。1899年『詩集』所収。エリザベス朝式ソネ。 小曲 II 飼いならされることなく 我が希望がそこに身を投げ出す時 あの上で、弾け、失われたに違いない 激昂と沈黙とを伴って、 声、木立とは無縁な ある…

新学期

始まる。久し振りにいい汗かいたなあと。

大地

The Good Earth, 1937 シドニー・フランクリン監督。 ポール・ムニとルイゼ・ライナーの「中国人」はまあ変なんだけども、 それはそれとしてよく出来た映画。 前半は原作に忠実、後半はうまく映画的にまとめている。 具体的には三人の子供を二人に減らし、エ…

子どもの表象

中之島でルーヴル美術館展。 時代と場所とを越えて「子ども」をテーマに作品が並べられていて楽しく見る。

アラビアのロレンス

Lawrence of Arabia, 1962 いわずと知れたデヴィッド・リーン監督。 はじめて全部観ました227分。なんというか達成感。 この映画が史実をまったく無視した「お話」であるということをよくよく肝に銘じた上で、 それでも見応え十分なのは、なんといっても実写…

ついに観る

大作つづきの極めつけ

マルコムX

Malcolm X, 1992 扇情的にも挑発的にもならずに、 とことんクールなマルコムX像を描ききったところが、これまた スパイク・リー監督の凄いところだなと思いました。

げほげほ3

変わらず。

王様と私

The King and I, 1956 ウォルター・ラング監督。 おおこれがユル・ブリンナーであったか。 ユル・ブリンナーの王様はそういう役としてものすごくはまっているんだけど、 当然のごとくもはや何人とも判別のつかない謎の王様と化していて、 それだったらシャム…

げほげほ2

咳がとまらない。

戦場にかける橋

The Bridge on the river Kwai, 1957 『チート』の早川雪州がかように恰幅のよいおじさんになるものなのかと感慨ふかい。 彼は英語があまり上手でなく、それなのにスター風吹かしていて顰蹙を買い、 監督のデヴィッド・リーンが怒った、という話がなんともも…