考えてみれば、地味だけどやらないといかん仕事というのは
これ要するにあらゆる「安全確認」はそうであろう。
校正ごとき、ぶつくさ言わずに黙ってやれ、ということなのである。
本日は明石にて、生まれて初めての明石焼きを食す。
話代わって
北村薫『街の灯』、文春文庫、2006年
の中のこんな一節。
この世の多くの謎は、こうして、謎であること自体を見過ごされているのかも知れない。
(102頁)
こういうところに私は、文学のみならず、広く「研究」とのアナロジーを見てしまう。
そういう謎を発見できる知性と感性がほしいものだとつくづく思う。
本に関しては、これはもう職人技というより名人芸の域に達している。堪能。