モーリス・ルブラン、『怪盗紳士リュパン』、石川湧 訳、創元推理文庫、2003年(53刷)
十数年ぶりに読んでみて何を思ったか。
1907年にはすでに自動車が走り、リュパンはバイクに乗り、
電燈がともっていたことになんとなく驚く。プルーストの世界だなあと。
ノルマンディーばっかり出てくるのが可笑しい。
高慢でディレッタントなリュパンの造形もまたベル・エポックにしかありえまい。
リュパンは「腕ひしぎ」でガニマール警部をやっつける。うーん、講道館すごい。
というようなことで、うーむ成長ってなんだろう。